3Dスキャンソルーション

Artec 3D社のウクライナへの支援内容

Artec 3D社のウクライナへの積極的な支援内容

Artec 3D社は、ウクライナでの戦争の勃発当初から、ウクライナの人々への支援を促すことにグローバルな活動を集中させ、現地での緊急で最も差し迫った要望に応える努力をしてきました。

Artec 3D and LUkraine campaign

ウクライナでの使用準備の整った、Artec 3D社寄贈による救急車。画像提供:Lukraine

ウクライナへの継続的な人道主義に基づく支援

その上、この戦争が今日中断されたとしても、町や近隣も廃墟となっている中で、何百万もの人々が未だ自身の家を失ったままなのです。応急処置、薬品、避難場所、食料や衣類といった形での支援が、今、切実に必要とされています。そのため、Artec 3D社はルクセンブルグの本社において、地域のウクライナ人道的支援組織であるLUkraineと連絡を取り、相互関係を築いた上で、以上のような生活必需品を直接、継続的に供給できる経路を設立することを働きかけました。

LUkraineの『すべての家庭に水を(Water to Every Home)』プロジェクトは、水の最も必要とする地域で井戸を掘ることにより、ウクライナの人々が飲料水を利用できるようにする活動を行っています。井戸掘削の経費は一ヶ所当たり四万ユーロで、二、三千人の人々に飲料水を届けることが可能です。Artec社はLUkraineと共同で、アポーストロヴェとドニプロ地域に最初の井戸を建設しました。

Artec社は、LUkraineへの最初の五万ユーロの寄附に続き、全ての従業員と共に、マッチアンドダブル(match and double)寄附方式を導入した上、受賞歴のある3Dスキャナ、Artec Leoの世界中での売上総額の一パーセントの寄附も開始しました。Artec 3D社のパートナー企業のネットワークに含まれる、全世界の五十ヶ国以上の百五十を超える販売代理店は、スキャナLeoの売り上げの一パーセントから三パーセントを寄附するよう、奨励を受けています。

ルクセンブルグでのICT Spring global tech conference:この二日間にわたるイベントにおいて、Artec 3D社のCEOであるアート・ユーヒン(Art Yukhin)氏が、ルクセンブルグのウクライナへの支援組織であるLUkraineの取締役と語りあっているインタビューをご覧ください。このインタビューでは、持続的な人道的支援によるウクライナの共同援助事業、ウクライナでのArtec 3D社のスキャナの利用やその他の項目についての議論が行われています。

企業によるウクライナへの持続的支援方法についての、Artec 3D社のICT Springに向けた記事をお読みください。

ウクライナでもArtec 3D社のスキャナの使用を

十三年にも亘ってArtec社専属のゴールド認定パートナーを務めるKODA有限会社は、Artec社が最も建設的な変化をもたらそうと支援を行う予定の地域において、自社製のスキャナやソフトウェア及び専門知識を供給するよう、ウクライナの複数の地域や産業界の専門業者や政府職員へ何ヶ月もかけて働きかける活動に参加し続けています。

KODA社は、医療や文化遺産保全、リバースエンジニアリングやその他の分野における3Dスキャニングの全ての面に従事している、実績を持った専門業者のチームを携えており、爆撃の恐れのあったハルキウ(Kharkiv)市の本社からウクライナ西部のフメリニツキー(Khmelnitsky)市に非難を余儀なくされたにもかかわらず、戦争の間もウクライナ全土の取引先との業務を続けています。

ウクライナに向けたハイテクコンピューター

ルクセンブルク国防省による30台のArtec Leoスキャナの寄付に続き、KNDISEコンピューターセンターとして知られることになる法医学専門キエフ科学研究所(Kyiv Scientific Research Institute of Forensic Expertise)を設立するために、Artec 3Dはコンピューター、モニターなどの必須となる機器を寄付しました

Computers for Kyiv

スキャナに加えこの強力なハードウェアの数々は、この機関にある研究所で行われるさまざまな基礎研究のニーズに対応でき、戦争犯罪の記録と調査を支援します。

ウクライナの貴重な文化遺産のデジタル保存

ウクライナ国内での戦争が勃発してから、KODA 社やSkeiron社などのArtec社のウクライナの取引先やパートナー企業は、プロフェッショナル向けの3DスキャナであるArtec Leoを使用して、過去千年以上の間に製作された、かけがえのない文化遺産を早急にキャプチャし、そのデジタル保存を行っています。

絵画や彫刻、教会、記念碑などのカラーの3Dスキャンデータが、ミリ単位以下の精度で、戦線から遠く離れた場所で無事にアーカイブされました。

Artec社のスキャナによる3Dスキャンデータは、原本や現物が予想できない事態で損傷を受けたり破壊された場合、3Dプリンティングや伝統的な手法での修復や再現の際に、完璧な形の参照モデルとしての役割を果たすことになります。

この他にも、ウクライナの博物館や美術品を管理する施設では、このような唯一無二の作品を世界中のどこからでもアクセスした上で閲覧できるよう、作品の3Dモデルを様々なオンラインプラットフォームに配置することも検討しています。

Artec 3D社CEOのアート・ユーヒン氏、及び、KODA社の取締役ユージーン・ゼアブリン(Eugene Zyablin)氏が遺産保全の重要性について語った、ルクセンブルグのRTLラジオでのインタビューをお聞きください。

アート・ユーヒン(左から二人目)、ユージーン・ゼアブリン(Eugene Zyablin、右から二人目)、RTLラジオ局のホストであるステップス(Steps)とメレディス(Meredith)

デラノニュース:Artec 3D社のスキャナが、ウクライナで危機に晒されている文化遺産の救済に使用されている経緯の詳細について、ご一読ください。

『ウクライナは叫ぶ』

Artec 3D社は、緊急車両を提供するための国家的募金活動である『ウクライナは叫ぶ(Ukraine is calling)』の一環として、消防車や救急車の導入に充分な資金を十月末には調達できる模様です。この活動についての詳細は、こちらをどうぞ。

BBC製作番組『クリック』

ウクライナの芸術品、建築、博物館、モニュメント、教会や遺産の保護のために活動を行っているエキスパートやボランティアの方々と共に、Artec 3D社は弊社のパートナー企業であるKODA社とSkeiron社による、被害に遭いやすい物品のキャプチャやアーカイブを行う活動を全面的に支援しています。

BBC製作番組『クリック』による大英博物館でのインタビューにおいて、Artec 3D社CEOのアート・ユーヒン(Art Yukhin)は国中の唯一無二の遺産を保護することの重要性を強調しました。インタビューについての更なる情報は、こちらをどうぞ。

こちらでインタビューを放映した番組をご覧ください。

文化遺産の保存

Skeiron社は危機に晒されている建造記念物の保護のために#SaveUkrainianHeritage(『ウクライナの遺産を守れ』)キャンペーンを立ち上げた後、Artec 3D社の支援の下で「三次元博物館(Museum in 3D)」プロジェクトを開始しました。この現在継続中の、Google アートプロジェクトで閲覧可能のプロジェクトではArtec Leoでスキャンされた二百以上の収蔵品が展示されており、すべてオンラインでアクセス可能です。

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