Artec 3Dによる、2020年のベスト3Dスキャナのレビュー

著 Svetlana Golubeva
8月 28日, 2020
6 分で読めます
概要 

インターネットで入手可能な、人気3Dスキャナの一覧を確認したところ、そのほとんどはスキャン対象のオブジェクトの大事な要素に関する情報が含まれていないことに私達は気がつきました。オブジェクトのサイズや、スキャナを使用するアプリケーションなどの重要なカテゴリは対象になっていないのです。このレビューは、そんな欠陥情報を盛り込み、あなたのプロジェクトに最適な3Dソリューションを見つけ出す手助けをすることを目的としています。

スキャナの種類
5
オブジェクトのサイズ
無制限

前書き

仕事のプロジェクトの要件に一番見合う3Dスキャナを探し出すのは、とても難しい作業になってしまうことがあります。今日のインターネットには、数々の「トップ5、10、20の最高の3Dスキャナ」といったたぐいのレビューや一覧表で溢れています。それらに目を通す時間を持つこと自体がまず難しいのに、その次から次へと押し寄せる情報の津波に対処することがさらにもっと難しいのは、言うまでもありません。

これらの一覧を確認した後、私達は1つの共通点に気づきました。それは、大多数はかなり抽象的な基準によってチョイスされた、全く異なる種類のスキャナに限定してフィーチャーしている、という点です。まず、最も重要なことが考慮されていません。それは、 一体何を、そしてどんな目的でスキャンをする必要があるのかということです。 それらのスキャナを比較するための明確な要素がないなら、一体どれを選択すればよいのでしょうか?例えば、車、飛行機の翼、または人間の足をスキャンする必要があるとしましょう。どちらが最適ですか?

この質問に答えるために、私達はオブジェクトのサイズに基づいて、私達独自の3Dスキャナを分類し、それぞれのオブジェクトサイズの範囲で最適なツールはどのデバイスなのかということを強調して発表することにしました。私たちのレビューが、あなたのお仕事のプロジェクトに最適なソリューションを選択するのに役立つことを願っています。

オブジェクトのサイズ別に選抜した、ベスト3Dスキャナ

Artec Micro

とても小型なオブジェクトに最適

最大のオブジェクトのサイズ:

90 × 60 × 60 mm

例:

エンジンバルブ、コネクタ、小型部品、時計のギアと部品、電子部品、人の歯、宝石など。

細かい機械部品や歯科用インプラントのコンポーネント、ジュエリーなどの極小型オブジェクトのスキャンが必要な場合は、Artec Microをご覧ください。

Artec Microは、完全に自動化されたデスクトップの3Dスキャナです。現在市場に出回っている多くのソリューションとは異なり、スキャナを手で持って、オブジェクトをキャプチャしながらその周りを歩く必要はありません。その代わりに、オブジェクトをMicroのスキャン用プラットフォームにただマウントして、開始する準備をするだけでいいのです。Microは、あらゆる角度でオブジェクトを自動的に、そして完全にハンズフリーでキャプチャするための、2軸回転システムを備えています。Micro自体が、人間の脳を借りずに、オブジェクトのすべての表面と角度をキャプチャするために一番ベストで最も効率的なパスを選択します。

 

キーポイント

Microは、324cm³のキャプチャゾーン内で3Dデータを表示し、最大10ミクロンの超高精度と最大0.029 mmの解像度でスキャンできます。

ツインカラーカメラと青色のLEDライトを備えたMicroは、324cm³のキャプチャゾーン内で3Dデータを表示し、最大10ミクロンの超高精度と最大0.029 mmの解像度でスキャンできます。このため、90×60×60 mm未満の極小型オブジェクトに最適です。

Microが他のデスクトップ3Dソリューションと比較しても際立っているのは、リアルタイムのデジタルキャプチャとシームレスな後処理をサポートする、頑丈なソフトウェアのおかげです。そしてやはり最高なところは、このスキャナは非常に使いやすいということです。ユーザーはほんの少しのトレーニングの後で、自信を持ってオブジェクトを素晴らしい3Dモデルに変換することができるようになります。

 

Price: 29.300 USD

Artec Space Spider

小型オブジェクトに最適

推奨されるオブジェクトのサイズ:

2 cm以上

例:

コンプレッサー、小さなツール、PCB、ファスナー、キーとコイン、小型の考古学品、顎の構造、耳などの解剖学的部品など。

小型の機械部品、回路基板、ファスナー、ネジ、ボルト、骨、さらには人間の耳など、より大型のオブジェクトがスキャンの対象であるならば、Artec Space Spiderをチェックしてみてください。この青い構造化ライトの3Dスキャナは、サイズが5 mm以上で複雑な形状を持つ小型オブジェクトのスキャンのために最適化されています。その名前から推測できるように、Space Spiderはもともと国際宇宙ステーションで使用されるために設計されました。最先端の電子機器を搭載し、さまざまな環境や状況で確実に動作することができます。

小型オブジェクトに最適なのは、一体どのような要因からでしょうか?Space Spiderは、最大0.05 mmの正確度と、0.1 mmの解像度でオブジェクトをキャプチャするので、スキャナの市場で最も正確なユニットの1つになります。2,000cm³のボリュームキャプチャゾーンと、わずか0.2〜0.3 mの作動距離により、複雑なディテールと難しいジオメトリがキャプチャできるようになりました。

キーポイント

Space Spiderは、最大0.05 mmの正確度と、0.1 mmの解像度でオブジェクトをキャプチャするので、スキャナの市場で最も正確なユニットの1つになります。

Microとは異なり、Space Spiderはハンドヘルドスキャナです。つまり、ビデオカメラで撮影するのと同じように、それをただ手にとり、スキャンをするオブジェクトに向けるだけです。小型オブジェクトの場合は、オブジェクトを複数の角度から簡単に、そしてスムーズにキャプチャできるよう、Space Spiderでスキャンをする際にそれをターンテーブルに置いて、ターンテーブルを回転させます。より大型のオブジェクトの場合は、必要に応じてSpace Spiderを操作するだけで、あらゆる角度からすべてのオブジェクトの表面をキャプチャできます。スキャナ自体は0.85 kgと軽量で、直感的に使用できます。また、Microとは異なり、他の3Dスキャナと組み合わせて、大型オブジェクトの小さな部分を超高精度でキャプチャすることもできます。

このデバイスの内容と使用方法を詳しく知るには、3Dスキャンの専門家であるニック・リベンダグ(Nick Lievendag)氏により徹底的に分析され作成された、Space Spiderのレビューをどうかご覧ください。

Price: 24.800 USD

Artec Eva

中型オブジェクトに最適

30 cm以上

例:

ギアボックス、建設機械、鋳物、合金ホイール、人体、家具、彫像

合金ホイールやオートバイの排気システム、人体など、もっと大きなものがスキャンの対象ですか?このような中型のオブジェクト、特にサイズが10 cm以上のオブジェクトの場合、Artec Evaがもってこいです。ピクサーのSFアニメ映画と、その映画のメインとして登場するキャラクターのロボットWALL-Eと彼の女友達ロボットのイブに影響を受けたArtec Evaは、中型のオブジェクトのデジタルキャプチャに優れています。その理由は一体何でしょう?

キーポイント

Evaのボリュームキャプチャゾーンは61,000cm³なので、最大0.1 mmの精度と1.3 Mpxの非常に高い解像度を維持しながら、より大きなオブジェクトをキャプチャできます。

Space SpiderやMicroと同様に、Artec Evaは構造化ライト技術を使用して3Dデータをキャプチャします。しかし、他のスキャナとは異なり、Evaの61,000cm³のボリュームキャプチャゾーンは、Space Spiderの30倍、Microの200倍近くあります。これにより、Evaはより大きなオブジェクトをキャプチャしながら、最大0.1 mmの精度を維持できるのです。そして、速度と解像度に関しては、Evaは最大16 fpsと1.3 Mpxの非常に高い解像度を提供します。

そのお手頃なサイズと重量のおかげで、Evaはあまり理想的ではない環境条件の下でも、いつでもスキャンする準備ができています。また、通常最もスキャンしにくい表面である、黒くて光沢のあるオブジェクトをキャプチャすることもできます。Microとは異なり、Evaはハンドヘルドなので、スキャンをしながらオブジェクトの周りに持っていくだけです。

Evaは、初心者と経験豊富なプロフェッショナルの両方に最適な選択肢であり、Space SpiderやRayなどの他のArtecソリューションと組み合わせて使用することができます

Price: 19.800 USD

Artec Eva Lite

中型オブジェクト用の低価格な3Dスキャンのオプションをお探しなら、Artec Evaの低価格バージョンのArtec Eva Liteがお勧めです。

このデバイスはArtec Evaと同様の精度の仕様を備えていますが、機能が制限されています。機能としては、ジオメトリのみのトラッキングとキャプチャを提供します。このため、人体などの幾何学的模様が豊富な中型オブジェクトを対象とする場合、このスキャナは高品質でテクスチャレスの3Dスキャンに最も適しています。

他のArtecソリューションとは異なり、Eva Liteは収集するデータが大幅に少ないため、消費電力が少なく、手頃な価格のコンピューターと共にお使いいただけます。このおかげで、特に教育機関や、学校、メーカーの実験室、非営利団体向けのカテゴリーで、安価なソリューションになります。また、もしいつか3Dオブジェクトをフルカラーでキャプチャする必要になったとき、いつでもEva LiteはEvaにアップグレードすることが可能です。

Price: 9.800 USD

Artec Leo

中型および大型のオブジェクトに最適

推奨されるオブジェクトのサイズ:

10 cm以上

例:

車体、産業機器、車のインテリア、船のプロペラ、小型ボート、人体スキャン、家具、室内のインテリアなど

Tesla(テスラ)の3Dキャプチャソリューションをお探しなら、以下をお読みください。レースカーや、トラック、または部屋のように大きくて複雑なものがスキャンの対象ですか?しかも、それを速く、ゴージャスで高精度のカラー3Dでキャプチャする必要がおありですか?それならば、Artec Leoが最適です。これは、オンボードの自動処理と内蔵のタッチスクリーンを備えた、世界初の持って動き回れるハンドヘルド3Dスキャナです。

Artec Leoが大型オブジェクトのプロジェクトに最適な理由は何でしょう?まず第一に、非常に簡単、そして直感的にご使用いただけます。まるでスマートフォンでビデオを撮るように、スキャンボタンを押してオブジェクトの周りを歩くだけで開始できます。本当に、それだけ簡単なのです。また、Leoは完全に単体での持ち歩きが可能なため、ユーザーはノートパソコンやタブレットを一緒に運ぶ必要がなく、ケーブルを踏む心配もありません。

キーポイント

Leoをご使用いただければ、まるでスマートフォンでビデオを撮るように、スキャンボタンを押してオブジェクトの周りを歩くだけで開始できます。本当に、それだけ簡単なのです。

技術的な部分について:Leoのボリュームキャプチャゾーンは160,000cm³に達し、これはEvaのボリュームの約3倍です。より大きな視野で、より大きなオブジェクトを、最大0.1 mmの精度でスキャンができます。

現在利用可能なほとんどの3Dソリューションとは異なり、Leoは完全に統合された、外出先での3Dスキャン体験を提供します。タッチスクリーンディスプレイと、強力なバッテリー、そしてワイヤレス接続が装備されているため、オブジェクトの周りを歩いて、オブジェクト全体をスムーズにスキャンすることができます。さらに優れた点は、すべてのスキャンはリアルタイムでプレビューすることができるので、必要なときに必要な分をいつでも簡単に指先で追加することが可能なところです。オンボードWi-Fiを使用すると、3Dデータを編集したり後処理をするために、データをノートパソコンや直接Artec Studioのアカウントに、簡単にシェアやエクスポートをすることができます。

Artec Leoで何がスキャンできるでしょう?幅広い領域と細かいディテールの両方をキャプチャできるため、Artec Leoは機械部品から人体、車、ボート、または犯罪現場全体まで、さまざまなスキャンの対象にご利用いただけます。このデバイスは、破壊的なVCSEL(垂直共振器面発光レーザ)の光テクノロジーを使用しているため、黒や光沢のある表面を含む、スキャンが困難なテクスチャをデジタル化することができ、明るい日光の下でも質の良いスキャンができます。

Artec Leoは、比類のない精度のスキャンを提供します。Evaの16 fpsとSpace Spiderの8 fpsと比べ、80 fpsの3D再構築率を持つArtec Leoは、市場で最速のプロ用ハンドヘルド3Dスキャナと呼ばれています。

Price: 29.800 USD

Artec Ray

大型オブジェクトや特大サイズのオブジェクトに最適

推奨オブジェクトサイズ:

1メートル以上

例:

飛行機、小型および大型車両、船舶、風力タービン、倉庫、工場の床、遺跡、航空機の格納庫など。

最後に、特大のものがスキャンの対象ならば、Artec Rayに格上げして下さい。これは、今の業界で最も高速で正確な長距離レーザーの3Dソリューションの1つです。Artec 3D製品のラインナップに最近追加されたArtec Rayは、建物、航空機、大型車両などの大規模なオブジェクトを最大110メートルの距離からキャプチャできるように設計されています。

このスキャナが他のレーザースキャナと一線を画している要因は何でしょう?Rayは、卓越したサブミリの距離精度と最高級の25アーク秒の角度精度を誇っています。Rayには、非常に大きなオブジェクトの細部まで、すべてキャプチャしてくれることを期待できます。その後、スキャンした結果は3D測定や評価にご使用いただけます。このソリューションの2番目の強みは、Rayの超高解像度のおかげで、キャプチャされたデータがクリーンであるということです。

キーポイント

Rayは、サブミリの格別な距離精度と、25アーク秒という最高級の角度精度を誇り、他のレーザースキャナとは一線を画しています。

Rayは、水平360度、垂直280度の撮影範囲を備え、巨大なオブジェクトのキャプチャも超高解像度と高速でサポートします。Rayは1秒あたり最大208,000ポイントを収集し、2つのモードで機能します。ひとつは、1〜50メートルの範囲内の高品質データ収集モードで、もうひとつは1〜110メートル以内の遠方のオブジェクト用の高感度モードです。

パワフルで軽量なArtec Rayは、屋内外でご使用いただけます。Rayには三脚が標準装備されておりますので、可能な限り最適な位置からのスキャンが可能になります。そして、Rayの最も優れた点は、ユーザーがArtecのリモートモバイルアプリを使用することにより、ユニットをリモートで制御できることです。これは、例えば飛行機や建物の上など、困難または危険なプロジェクトの環境で作業している状況ではもうデバイスの近くに立つ必要がないということです。

Price: 60.000 USD

3Dスキャナのタイプ比較表

 デスクトップハンドヘルド長距離
適切なオブジェクトサイズ極小型小型から中型大型
正確度           
難しいアングルに最適         
柔らかいオブジェクトに最適           
最も高速           
光沢のある表面に最適          
自動化されている          
持ち運びやすさ          
屋外で使用可能 はいはい

3Dスキャナを購入する前に考慮すべきこと

オブジェクトのサイズによって、それぞれ最適なソリューションの種類があることをご理解いただきましたが、では、3Dキャプチャデバイスを選択する際には他にどのようなことを考慮する必要があるでしょうか?以下は、他に確認するためのいくつかの質問です。

  • これをどのようなプロジェクトに使用する予定ですか?工業用オブジェクトのみをキャプチャするおつもりですか?自動車はいかがですか?人はどうですか?
  • カラー3Dのデバイスが必要ですか?テクスチャのないものはどうですか?
  • 最終的なスキャンはどの程度正確である必要がありますか?

あなたの意思決定プロセスがどのようになるのかご理解いただくために、いくつかのプロジェクトタイプと主要な特性を検討してみましょう。それにより、どのArtec 3Dスキャナがあなたのお仕事に適しているかを確認します。

要点1

高精度の3Dスキャン

考慮すべき点

スキャナの精度はソリューションによって大きく異なるため、特定のプロジェクトのタスクにおいて適切である許容範囲を知ることが重要です。

品質管理や、製品設計、リバースエンジニアリング用の正確な測定をするために3Dスキャナの購入を検討しているなら、まずそのデバイスの精度仕様を確認してください。この仕様はスキャナごとに大きく異なる可能性があるため、参加するプロジェクトの許容範囲のレベルを知っておくと良いでしょう。

機械部品の測定

通常、工業用3Dスキャナの精度は0.01 mmから0.1 mmの範囲であり、すべての3Dデバイスメーカーは通常、技術仕様の一部としてデバイスの精度レベルを記載します。高正確度の3Dスキャナをお探しなら、Artecの精度範囲を是非ご覧になり、どれが最適かをご確認下さい。

 

Micro:

最大 0.01 mm

 

Space Spider:

最大 0.05 mm

 

Eva & Eva Lite:

最大 0.1 mm

 

Leo:

最大 0.1 mm

 

Ray:

サブミリ

Artec 3Dスキャナの精度範囲

要点2

人と顔面の3Dスキャン

考慮すべき点

3Dフィギュアをプリントするビジネスを開始する場合でも、カスタムの補綴物を作成する場合でも、まず選択するスキャナが安全で正確であるということ、そして3Dで人を捉えるのに十分な速度であることを確認してください。

人をデジタルでキャプチャするにあたって、適切な3Dスキャナを選択する前に覚えておくべき重要な項目がいくつかあります。まず第一に、あなたが検討しているソリューションが、人に対して使用しても安全かどうかを確認する必要があります。第二に、解像度が必要な仕事を成し遂げるのに十分かどうかです。 第三に、そのデバイスのカラーキャプチャの品質はどうなのかということです。最後に大事なことは、特に医療分野で作業している場合、ユニットが精度要件を満たしているかどうか確認する必要があります。

整形外科用の3Dボディスキャン

3Dの人体フィギュアをプリントするビジネスを始める予定があるならば、モデルの人達は動き回って瞬きをしてしまう傾向があるため(やはり人間ですからね)、作業をすばやく済ませてくれるソリューションがきっと必要になるでしょう。また、髪、鼻孔、耳、指など、一部のスキャナではキャプチャすることが困難な、人体のすべての明確な詳細をキャプチャするスキャナも必要です。また、人の周りを移動するときにトラッキングが失われないよう、デバイスは安定していていた方が良いでしょう。これらすべてを踏まえると、ソリューションが何らかのプレビューモードを備えていることも非常に重要です。それがあれば、スキャンのプロセス中にモデルの人が瞬きしていないか、再スキャンを実行する必要があるかどうかを確認できるからです。

義肢装具や整形外科のために使用している場合は、おそらく、足、腕、肘、脊椎など、人体の部分の解剖学的に同一の複製を100%作成できるソリューションがおそらく必要になるでしょう。そのためには、できるだけ速く正確でクリーンなデータを取得できるように、使用するスキャナは正確で、しかも高速である必要があります。そうすれば、初期設定や後処理に多くの時間を費やす必要がないため、クリエイティブな段階自体に集中できます。

人間をスキャンするための3Dスキャナを探しているなら、成功させるための要因はこちらです:

  • 人間の顔または耳、鼻、唇などの特定の顔のパーツの正確な3Dモデルが必要な場合は、Artec Space Spiderをお勧めします。
  • 人間の胸、腕、脚、全身など、体のより広い領域のスキャンが必要な場合は、Artec EvaまたはArtec Leoのいずれかをお勧めします。どちらのユニットも、この分野で人気があることが実証されていますが、大抵は技術的な好みにより選択のチョイスが変わってきます。持ち運び可能な完全なキットでスキャンをできるだけ高速に実行したい場合は、Leoを選択するでしょう。その一方で、ノートパソコンにテザリングして、セッションの結果をプレビューしたいのであれば、Evaを選択するのが良いでしょう。
  • 人の頭、体の一部、または全身の、テクスチャのない3Dモデルだけが必要な場合は、手頃な価格の代用品としてEva Liteをご検討ください。

要点3

フルカラーの3Dデジタルキャプチャ

考慮すべき点

テクスチャの品質は大きく異なります。1つ何か特定のオブジェクトで複数のスキャナを試してみて、それぞれがキャプチャする色の品質の違いを確認することをお勧めします。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、3Dスキャナを選択するには、この要素に注意することをお勧めします。

現在市場で入手可能の多くの3Dソリューションは、オブジェクトをフルカラーでキャプチャすることが可能です。つまり、.OBJ、.PLY、またはその他の3D形式で最終的な3Dモデルを取得すると、スキャナがプロジェクトのセッション中にずっと収集および構築するカラーテクスチャマップで構成されるファイルが作成されます。

テクスチャなし(左)とテクスチャあり(右)のパワードリルの3Dスキャン

カラーテクスチャの品質は、使用されるテクノロジーによって大きく差が出ます。デジタル化したい特定のオブジェクトで複数のスキャナを試してみて、スキャナが再構築する色の品質の違いをチェックすることをお勧めします。それから、一番ベストな結果を出したデバイスを選択しましょう。色の品質は、大抵スキャナが持っているカメラの能力にとても依ります。この要素を注意深く確認してください。

また、スキャナに付属するソフトウェアの色彩処理の機能にも注目してください。最高と呼ばれる3Dスキャナでさえ、スキャンと照明の条件があまり理想的でなければ、露出過度になってしまったり、暗めの結果になってしまう可能性があります。ここで、ソフトウェアがますます重要になってくるのです。たとえば、Artec Studioソフトウェアでは、手動で何時間も費やさなくても、3Dモデルのグレアスポットを除去することができます。ユーザーの作業している環境がどうあれ、最終的な3Dモデルが完全に露出したように見えるように、輝度レベルを微調整することもできます。

要点4

ジュエリーの3Dスキャン

考慮すべき点

小型で光沢があり、繊細なディテールがほどこされたジュエリーアイテムは、キャプチャするのが難しい場合があります。最良の結果を得るには、必要な要件を満たす適切な3Dスキャナを入手してください。

ジュエリービジネスをしている方にとっては、3Dスキャナを入手することは、デザインや製造過程においての従来の常識を覆すものになるかもしれません。このような3Dキャプチャのソリューションは、既存のジュエリーを高精度で修正や複製することや、完全に新しいアイテムを作成したりするために使用されることが可能で、数日もしくは何時間も節約できます。しかし、非常に細かい詳細を持つジュエリーをデジタルで取得するのは難しい場合があります。それらは通常、光沢があり、均一な色で透明な貴金属や宝石でできているためです。

Artec Microを使用して作成されたブローチの3Dモデル

ジュエリーのワークショップで使用する3Dスキャナをご検討中ならば、次の点に注意してください。

  • ジュエリーの部品は非常に小さいオブジェクトなので、3Dでキャプチャするには超高解像度が必要です。ご検討中のデバイスが、必要な処理段階に十分な解像度のクオリティを提供できるかどうかを確認してください。
  • ジュエリーアイテムによっては、デザインが原因でスキャンが難しくなる場合があり、このスキャンのプロセスをできるだけ簡単に、そしてシームレスにしてくれるソリューションが必要です。
  • すでにお伝えしましたが、ジュエリーは多くの場合、貴金属や宝石で作られているため、大抵スキャンの前に光沢のある半透明の表面をすべてマットな状態にする必要があります。

Artec 3Dのラインナップで、コンパクトで使いやすいジュエリー用の3Dスキャナをお探しならば、Artec Microをご検討下さい。前述のように、Microは最大90×60×60 mmの小型オブジェクトをキャプチャするために特別に設計されているので、非常に高い精度でキャプチャを行います。

Microを使用して、既存のジュエリーコレクションの再設計や変更もできますし、カップル用にお揃いのコピーの作成もできます。また、既存の3Dジュエリーのスキャンからまったく新しいジュエリーピースを作り出すこともできます。ほんの数分で、3Dモデルを3Dプリントする準備や、CAD / CAMソフトウェアでさらに修正する準備も整います。

要点5

歯科用3Dスキャン

考慮すべき点

歯科用スキャナをお探しなら、3Dスキャンの操作と手順がどれほど正確で速く、使いやすいかを確認してください。

歯科用の3Dイメージングは、データの精度と正確さが重要なもう1つの分野です。間違いなく正確で信頼性の高いデータを取得することで、歯科医師、外科医師、臨床医師は、患者にとって最も適切なアプローチを考え出すことができます。そのため、歯科用のソリューションを選択するならば、歯科医だけでなく、患者にとっても可能な限り3Dスキャン操作をスムーズに実行するために、いかに正確で、速く、使いやすいスキャナを厳選しなければなりません。

3Dスキャナにはさまざまなタイプがあり、歯科用に特別に設計されたものもあれば、より広い範囲のアプリケーションと用途を持つものもあります。たとえば、コーンビームコンピュータ断層撮影(CBCT)スキャナ、口腔内ハンドヘルド3Dスキャナ(IOS)、および歯科技工所のデスクトップスキャナなどがあります。

下顎キャストを3Dスキャン

クリニック向けのプロフェッショナルな歯科用3Dソリューションをお探しの場合は、 Artec Space Spiderをご覧ください。歯科技工士は口腔内スキャナとSpace Spiderのペアを使用して、人間の歯の前線をキャプチャし、このデータを口腔内スキャンと照合してカスタマイズされた歯科用インプラントを作成します。2D画像の撮影など他の手法とは異なり、Space Spiderでは、患者の口にぴったり合う超高精度の人間の歯のモデルを作成できるため、制作時間がおよそ数日からたったの1時間程度に短縮されます。

治療室を強化できる別のソリューションは、特に単一の歯科コンポーネントで作業する必要があるならば、Artec Microです。この完全に自動化されたデスクトップユニットは、単一の歯、アーチ全体、または複雑な印象を超高精度でデジタル化する必要がある場合に最適です。Microの3Dモデルは、ExoCADなどの利用可能な歯科用ソフトウェアにエクスポートできます。歯科医はこれらのモデルを使用して、患者に対して考察や診断をしたり、より効果的で完全にカスタマイズされた治療を提供することもできます。

クラウンとブリッジ、インレーとオンレー、義歯、カスタムアバットメント、インプラントなどの正確なデジタル複製と保管用コピーを作成するための最先端のソリューションをお探しの歯科専門家には、Space SpiderとMicroをお勧めします。

3Dスキャン技術

もしレビューのこの部分までお読みいただいているなら、3Dのデジタルキャプチャテクノロジーにはいろいろな種類があるということを理解していただけたと思います。ここで説明したレーザーや構造化ライトのスキャンから、写真測量法、接触ベースの3Dキャプチャなど、沢山あります。

私達は、その3Dスキャンテクノロジーには、良し悪しはないと信じています。それぞれが、さまざまなアプリケーションやシナリオに適しているからです。結局は、どのソリューションを選択するかが全ての問題であるわけではありません。これは、対象とするオブジェクトの種類と、達成したい結果の問題が重要になってくるからです。

3Dのデジタルキャプチャテクノロジーの使用方法と詳細について詳しく知りたい方は、是非私達のラーニングセンターにある、 「3Dスキャンとは」の詳しいレビュー をご覧ください。

3Dスキャナはなぜこんなにも高価なのですか?

この記事を読み始めてから、おそらくこの質問が頭に何度かよぎった方も多いでしょう。きっともっと前からかもしれませんね。これはもっともな、良い質問です。

スキャナの価格はメーカーによって大きく異なります。お気づきかもしれませんが、わずか300〜500ドルの3Dスキャナもあれば、3万〜50万ドル以上のスキャナもあります。それらはどう違うのでしょう?

何よりもまず、これらのユニットは完全に異なる目的に使用されるために設計されています。低コストの3Dスキャナは、主に家庭、学校、またはDIYプロジェクトで使用されるプロフェッショナル用ではないアプリケーションのために設計されています。一方で、プロフェッショナル用の計量学級のスキャナは、リバースエンジニアリングや、品質管理、またヘルスケア等のために製造されるのです。

最高の品質、精度、速度、および多能性をお求めなら、工業用グレードの3Dハードウェアをお使いになることをお勧めします。計測機器とソフトウェアのアルゴリズムの研究開発に投入された多大な投資と資源があるからこそ、これらの種類のデバイスだけが、比類のないレベルの品質と技量を提供することができるのです。その結果、プロの3Dスキャナはそれに見合った価格設定がされます。

産業施設の3Dレーザースキャン

同じことが、プロの3Dスキャナと連動するソフトウェアにも当てはまります。産業用3Dスキャナのメーカーは、生の3Dデータを業界の基準と仕様を満たす3Dモデルに変換する、最高級のソフトウェアを開発するために、日々多大な労力、時間、お金、人材を投資しています。また、ほとんどの低コストの3Dキャプチャデバイスには、ユニット自体に付属するソフトウェアがほとんどなかったり、全くありません。

プロの3Dスキャナは長持ちするように作られ、継続的なサポートが含まれています。製造元は、デバイスが故障したり交換する必要がある場合に備えています。一方、それに比べて低コストの3Dスキャナの方はと言うと、その寿命はそれほど長くはなく、頻繁に市場から撤退されることもあります。こんな理由から、長期的にはそれらに頼ることが難しくなります。 セットアップ、トレーニング、サポート、ロジスティクスなど、プロのスキャナの製造に関連するコストが他にもいろいろあるので、これらすべてが最終的なコストに影響してしまうのです。したがって、専門的なタスクを達成するために、実績のあるテクノロジーをお探しなら、産業用3Dソリューションに投資することを強くお勧めします。

1,000ドル未満のベスト3Dスキャナ

このレビューは、プロフェッショナルのお仕事関連の品質要求が厳しいタスクのために3Dスキャナをお探しの専門家を主に対象としています。しかし、3Dデータのキャプチャと処理の世界へ導く素晴らしい入り口になりうる、お手頃で初心者向けの3Dスキャンソリューションもここでご紹介したいと思います。

3Dのデジタル取得の基本を試してみるための、お手頃価格の3Dキャプチャデバイスをお探しなら、以下の低コスト3Dソリューションをご覧ください。

XYZprinting 3D Scanner Pro 

オブジェクトサイズ:

5×5×5 cmから100×100×200 cm

XYZprinting 3D Scanner Pro 

このお手頃価格の構造化ライト3Dスキャナはたったの$ 250で、5×5×5 cmから100×100×200 cmのサイズの人や物を640×480ピクセルのカラー解像度でキャプチャできます。デバイスはIntel Realsense 3Dカメラを使用し、USBケーブルを介してPCに接続する必要があります。XYZscan Handyというソフトウェアキットが付属しており、エクスポートをする前にとてもベーシックなスキャンの編集を行うことができます。 Artec Studio 13 Ultimateとその全ての専門的なアルゴリズムと互換性があります。この選択は、3Dスキャンの基礎を学ぶのに最適で、ご自宅でのDIYや、あれこれ実験用に使うための便利なツールです。

LiDARスキャナを備えたAppleのiPad Pro

オブジェクトサイズ:

非該当

AppleのiPad Pro

厳密に言うとこれはスキャナではありませんが、レーザー深度センサーを内蔵し、新しく発表されたiPad Proは、ARKitをモバイルアプリケーションに利用する開発者達に前例のない深度検知機能を約束します。このデバイスは、iPadとその周囲のオブジェクト間の距離を最大5メートル離れた場所で測定できます。統合すると、CAD、インテリアデザイン、医療アプリケーションなど、あらゆる種類の測定を必要とするアプリケーションに役立つツールになります。

Price: Starting at $799

RealityCapture

オブジェクトサイズ:

小から大型

RealityCapture UIのスナップショット

それ自体が3Dスキャナではありませんが、この写真測量のソフトウェアソリューションを使用すると、VR、ゲーム、アーキテクチャ、視覚効果のための3Dのコンテンツを写真やレーザースキャンから作成できます。写真測量法の利点は、高解像度とDPIを備えた高度なデジタルカメラを使用の際、非常に感動的なテクスチャの結果を得ることができることです。ただ欠点は、モデルのジオメトリが、プロの3Dスキャナで実現できるほど正確ではないことです。さらに、写真測量ソリューションは、通常、それらをセットアップしてデータを後処理するために、かなり多くの知識と労力を必要とします。したがって、両方面から最高のものを取得したいのならば、写真測量のテクスチャを、最近 Artec Leoを搭載したBMWのスキャンで行ったように、3Dスキャナのジオメトリデータと組み合わせることができます。

Price: Starting at $19.90

DIY 3Dスキャナ

DIY 3Dスキャナ

「1,000ドル未満」の3Dスキャナに代わる、さらにお手頃価格のもう1つの方法は、自宅で作ってみることができるDIY 3Dスキャナです。3Dスキャナキットは、Amazonまたはお近くのDIYストアで購入できます。価格は30ドルから300ドルです。

これらのキットは、3Dデジタルキャプチャの基礎を学ぶのに最適な方法です。ただし、1,000ドル未満の3Dスキャナと同様に、これらのデバイスがプロ仕様のハードウェアの精度と解像度を提供することは、期待しないでください。これらのDIYソリューションのほとんどは、非常に基本的なテクノロジーを使用してオブジェクトを3Dでキャプチャし、ティーカップやおもちゃなどの非常に小さく単純なものしかキャプチャできません。

結論

ご覧のとおり、適切な3Dスキャナを選択する際に考慮すべき重要な要素はいくらかあります。そして、このレビューもそろそろ終盤に近づいているので、ここですべてまとめるとしましょう。

まず最初に、ご検討中のデバイスが、スキャン対象のオブジェクトの正確なサイズをキャプチャできるかどうかを確認します。非常に小さなオブジェクトのみがスキャンの対象ですか?または、異なるサイズのオブジェクトも対象ですか?次に、そのデバイスがご希望のサイズの範囲内のオブジェクトをキャプチャできることを確認してください。もしくは、オブジェクトを最も効果的にデジタル化するために、2つの別々のスキャナを購入することを検討してください。

次に、スキャナが、人間、車両、建物、産業機器、宝石など、オブジェクトの種類をキャプチャするのに適していることを確認してください。

次のステップは、スキャナの精度をチェックして、それがプロジェクトの要件を満たしているかどうかを確認することです。スキャナをリバースエンジニアリングや、品質管理、または歯科用にご利用ですか?もしそうなら、精度はスキャナに望む項目リストにおいて、重要な要素の1つであるべきです。

そして最後に重要なことですが、スキャナがオブジェクトをカラーでキャプチャできるかどうかを確認して下さい。そしてもしこれが重要なポイントなら、テクスチャ解像度の品質をよく調べて下さい。今日出回っているほとんどのスキャナはカラー3Dモデルを提供しますが、解像度は大幅に異なる場合があります。したがって、オブジェクトを別のスキャナでスキャンして、どれが最高品質を提供するのかを調べて下さい。

以上です。もしこのレビューがあなたのお役に立てれば幸いです。また、あなたのプロジェクトに適したスキャナの種類について、何か他にご不明な点がございましたら、お気軽に弊社の営業チームsales@artec3d.comまでお問い合わせください。 チームは喜んでお手伝い致します。

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著: 

Svetlana Golubeva

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