3Dスキャンソルーション

Artec 3D社のウクライナへの支援内容

スイスの木製彫刻を Artec Evaで暮らしの中に

概要: スイス連邦環境局は、スイスの有名人たちの木製の彫像制作をアーティストに依頼

目的: 粘土で彫刻された像を3Dスキャンしデジタルにキャプチャ。次に、最終的な3Dモデルを CAD互換のフライス盤に送り、そこで木材から粉砕します。

利用ツール: Artec Eva、Artec Studio

スイスの木を意味するSchweizerholz社とスイス連邦環境局は、生分解性が高く、環境に優しい木材を建設や家具製作に使用することに対する意識を高めるため、#WOODVETIAキャンペーンをスタートしました。「木の匂いをかぎ、木を肌で感じ、木を体験する」がモットーのこのキャンペーンは、テレビやコマーシャルなど、従来型の宣伝に頼らず、造形作家 Inigo Gheyselinck氏にスイスの歴史上主要人物の木造彫刻を依頼し、歴史を現代に蘇らせ、同時に、木の良さを伝えています。Gheyselinck氏は、彫刻するモデルごとに、彼らがかつて暮らしていた、あるいは働いていた地域を象徴する木材を選びました。

このプロジェクトでは柔らかく扱いやすいものから、より硬く扱いにくいものまで、さまざまな木材が使用されました。たとえば、古くからあるウィンターリンド(冬菩提樹、または小葉菩提樹)は扱いやすく、彫刻家に人気の木材です。その明るい色が輪郭と影にぱっと華やぎをもたらします。一方、オークは硬く、通常はCNC工作機械での加工に使用されており、#WOODVETIAプロジェクトにはあまり向いていません。しかし、スイスの政治家で鉄道を同国に導入したアルフレッド・エッシャー(1819~1882年)の彫刻では、伝統的に枕木にオーク材が使用されていることから、樹齢150年のオーク材が選ばれました。

アルフレッド・エッシャーの他には、画家ジョヴァンニ・セガンティーニ、建築家ラックス・ゴヤー、作家ヨハンナ・スピリ、エンジニアで物理学者兼冒険家のオーギュスト・ピカール、蝋職人でマダム・タッソー蝋人形館の創設者として有名なマリー・タッソーも、生き生きとした木材彫刻に変身しました。これらの彫刻はスイス全土で開催されるこのプロジェクトのイベント会場で展示されます。最新のイベント会場に関する情報は、プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。

ボディ部を彫刻するにあたり、Inigo Gheyselinck氏は彫刻を作成しようとする人物と体つきの似たモデルを見つけました。頭部の彫刻には、粘土を使用しました。これらのデータセットは、Artec Eva ストラクチャード・ライト3Dスキャナで作成しました。Evaはこのプロジェクトで求められる高い精度のスキャンを提供しました。特に細部のレンダリングを行う際に、高い精度が非常に役に立ちました。また、高速3Dキャプチャレートにより、体の3Dスキャンにかかった時間はほんの15分でした。Artecの認定パートナーである3D-MODEL AGがこの作業を担当しました。Inigo Gheyselinck氏は、スキャン中に、そのモデルが構築されていく様子をコンピュータ画面で確認することができました。ボディ部を正確にデジタル化するために、このような高速プレビュー機能がとても役に立ちました。

Inigo Gheyselinckは、「学問的訓練を受けた芸術家である私にとって、最新の3D技術を使った今回のプロジェクトはとても興味深いものでした」と語りました。「最新技術の威力を目のあたりにするのは心が躍る気分です。」

頭部とボディ部のスキャンデータはArtec Studio 11 3Dスキャン用ソフトウェアのオートパイロットモードでメッシュし、サードパーティ製ソフトウェアを使ってソリッドな3Dモデルが作成可能な標準的STL形式へとポイントクラウドから変換しました。このようにして作成した各3DソリッドモデルをCADと互換性のあるCNC工作機械に送信し、3日後には木造彫刻が完成しました。工作機械ではドリルヘッドを使用し、大きな長方形の木材ブロックからプログラムされた形へと彫り進めながら木材を加工していきます。使用した木材によっては、このようにしてできた形ではやや粗い感じが残り、正確さに欠けることがありました。そこで、この彫刻家は、顔、特に目の周りに手を加えて完璧なものへと仕上げていきました。

スイスで行われている「#WOODVETIA」プロジェクトは、Artec Eva 3DスキャナとArtec Studioソフトウェアを使い作成した木造彫刻を展示することにより木材利用を促進することを目指しています。

3D-MODEL AG理事会のメンバーであるクリスティアーネ・フィンペル氏は、「まさに、伝統工芸と近代技術の融合です。スイスの歴史上主要人物を生き生きとリアルに再現したこれらの木造彫刻は、最新技術を使って木材に実現できることを示しています。」と語ります。「Artecスキャナを使用することにより、#WOODVETIAプロジェクトの創造過程に貢献することができました。」

この詳細までこだわった本物そっくりの木造彫刻を見た人は、そのリアルさに驚いているようで、多くの人が「木でこんなことができるとは思いもしませんでした」とコメントしています。

このようなコメントはキャンペーンが成功したことを意味しています。スイスの歴史上主要人物の実物大の木造彫刻は、特に3D技術と一緒に使う場合、木材が極めて素晴らしい働きをすることを印象づけました。

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