3Dスキャンソルーション

Artec 3D社のウクライナへの支援内容

バラク・オバマ前大統領は史上初となる大統領の3Dポートレートを作成するため、Artec Evaでスキャンされました

課題:3Dテクノロジーを使用して44代目米国大統領の姿をキャプチャし、史上初となる大統領の3Dポートレートを作成すること。

ソリューション:Artec Eva、Artec Studio

結果:3Dプリントされた史上初の米国大統領の胸像とライフマスク、そして写真のように現実的な3Dモデルが作成されました。

オバマ氏は大統領として3Dスキャンモデルになることによって(再び)新記録を残しました

米国前大統領バラク・オバマ氏の在任期間は、最初の在職期間でした。そして2014年に、大統領のポートレートを撮ってもらうために腰を下ろしたそのとき、彼は自身の業績の数々の記録にもう1つ追加することになったのです。これは彼のノーベル平和賞ほどの上位にランクされていないかもしれませんが、 44代目の米国大統領が3Dスキャンを利用して大統領用ポートレートを制作したことが史上初の試みであったことに変わりはありません。

スミソニアン主導の3Dデジタル イメージング スペシャリストのチームによって実施されたこのプロジェクトは、2世紀近く前に作成されたエイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)氏のライフマスクからインスピレーションを受けていました。しかし、この前大統領2人が受けた経験は、全く異なりました。そしてそのコントラストは、テクノロジーがその時代に成し遂げた進歩を象徴しています。

リンカーン前大統領は顔に石膏を塗られ、それが固まって取り除かれるまで1時間ほども待たなければならなかったと伝えられています。この最高司令官は、待ち時間にキャストの穴から息を吸わなければなりませんでした(諸説では、鼻の穴からストローで息をしていたそうです!)。

1865年に暗殺される2か月前に顔型がとれたリンカーンの2度目のライフマスクから、スミソニアンプロジェクトは影響を受けました。

型が固まった後にそれを取り除く作業は、「たまったものではない」とリンカーン氏は言ったそうです。1860年にリンカーン氏の最初のライフマスクを作成した彫刻家であるレオナルド・ウェルズ・ヴォルク(Leonard Wells Volk)氏が説明したところによると、石膏は「かなり固く固まった」とか。そして典型的な芸術家のように、型のモデルよりも自分の作品に対して心配がちだった彼は、この型は「すべて一体で、両耳の型が完全に取れた」と記録していましたが、「柔らかいこめかみの部分に生えていた毛が石膏を抜くときに多少一緒に引き抜かれてしまったため、少し痛かったようで、彼に涙させてしまいました」とも追記しています。

それから150年余り経過し、オバマ前大統領もポートレートの作成のために、エイブラハム・リンカーン氏の肖像画がある部屋に足を踏み入れ、その肖像画の真下にある照明器具の前に座りました。彼が大統領の姿勢をとると、50個の特注LEDライトや8台の高解像度のスポーツ用カメラ、そしてそれに追加して6台の広角カメラが約1秒間、発光しました。

すると彼はライトとカメラから目をそらし、デジタル化のスペシャリスト2人が強力な構造化光3DスキャナであるArtec Evaを使用して彼の姿をキャプチャする間、約90秒間静止しました。 このスキャナは、最大0.1 mmの精度で、毎秒最大1,800万ポイントをキャプチャしながら同時に処理もすることができます。結局、前大統領が入室した瞬間からたった約7分で、すべてが完了できました。

気のせいか、リンカーンは物憂げな様子に見えてきました。

Artec Evaは、中型サイズのオブジェクトや人をスキャンするのに理想的で、この前大統領のあらゆる特徴を捉えることができました

手作業でスキャンしたデータと写真のデータは組み合わされ、その翌日に処理が行われました。その組み合わせの結果、1500万個の三角形状の3Dメッシュを含むマスターファイルが作成されました。それはオバマ氏のライフマスクや胸像を3Dプリントするために使用され、また、デジタル表示ができる3Dモデルも提供しました。

この3Dデータセットと3Dプリントされたモデルは、スミソニアンのナショナル ポートレート ギャラリー コレクションに追加されました。このコレクションには、すべての米国前大統領達の複数の画像が含まれています。オバマ氏のライフマスクが追加されたコレクションには、ジャン=アントワーヌ・フードン(Jean-Antoine Houdon)氏によって作成されたジョージ・ワシントン(George Washington)氏のマスクや、1860年にフォルク氏によって作成されたエイブラハム・リンカーン氏の一番最初のライフマスク、そして1865年にクラーク・ミルズ(Clark Mills)氏によって作成された同氏の二番目のライフマスクがあります。

世界で最も有名な顔の1つがデジタル化されました

Artec 3Dの社長兼CEOであるアイルトン・​ユーヒン(Artyom Yukhin)氏は、次のように述べています。

「私達のスキャナがオバマ前大統領の3Dスキャンに使用されたことを非常に誇りに思っています。私達のテクノロジーにより、3Dスキャンはかつてないほど簡単でアクセスしやすくなりました。実際に、米国大統領でなくても、誰でも3Dポートレートを完成させることができますから。」

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