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2022年度ベスト3Dプリンティングソフトウェア

2022年 9月 16日
6 分で読めます
2085
概要

3Dモデルから新しく3D印刷されたオブジェクトを得るまでの3Dプリンティング全工程には、異なる種類の3Dプリンターを単独で、若しくは併用することができます。この記事では、3Dモデルを設計し、ファイルデータの編集、修復、スライスを行い、完成品を優れた形で印刷するために使用できる、最良の3Dプリンティングソフトウェアをレビューします。

ソフトウェアの種類
3Dモデリングソフトウェア、STLエディタ、スライサー、及び3Dプリンターホスト
プラットフォーム
Windows、Mac OS、Linux、Raspberry Pi
価格
無料から1,000ユーロ

はじめに

3Dプリンティングの世界は、まだ始めたばかりの人にとっては魅力的でワクワクすることに満ち溢れており、既に3Dプリンティングに精通されている方にとっては、その用途や将来性に限りの無い産業です。積層造形とも呼ばれる3Dプリンティングは、特定の分野全体を再編し、業務や建設、製作方法を根本的に変えていく力を持った、先端技術において最も興味深い領域の一つです。この技術が『カッコいい』ことには誰もが同意すると思いますが、だからと言って、3Dプリンティングとは何であるかについて誰でも説明できるわけではない、というのが実情です。『3Dプリンティングワークフローで必要な工程とは?』『最も使い勝手の良い3Dプリンティングソフトウェアとは?』

よくぞ聞いていただきました。この記事の中で、ご質問にお答えいたします。

工程の段階ごとに区切ると、3Dプリンティングワークフローはそれほど複雑でありません。異なる段階で使用される3Dプリンティングソフトウェアには、次の四つの種類があります。

モデリング:3Dプリンティングを可能とするには、まず、3Dモデルが無いといけません。その作成に、3Dモデリングソフトウェア、3D設計用ソフトウェアや3D CADソフトウェアが役立つのです。こういったツールを使用することによって、非常に小さな部品から航空機全体まで、実質的にどのようなものの3Dモデルも作成可能となります。

STLファイル編集:3Dモデルの設計時には、STL、OBJ、gcodeやVRMLを始めとする、異なるファイルフォーマットを使用する場合があります。しかし、3Dプリンティングで最も普及したファイルフォーマットはSTLであるため、この形式のファイルを通常扱うことになります。ファイルを作成し、プリンティングへの準備完了とするための編集や修復には、STLファイルの読み込み及び編集を行うソフトウェアが必要となります。このソフトウェアにより、3Dモデルを閲覧し、変形や修正を行い、さらに完成度を上げることができるのです。

スライサー:次の段階では、ファイルをG-codeに変換します。この段階では、スライサー用のソフトウェアが必要です。スライサーソフトウェアは文字通り、オブジェクトを水平方向の層にスライスできるため、3Dプリンターが3Dモデルを認識して取り扱うことができるように変換し、プリンターにコマンドを送ります。

3Dプリンターホスト:最後に、3Dプリンターホストが3DプリンターにG-codeの指示を転送し、コンピューターとのコミュニケーションを確実なものにします。作業中に設定の変更が必要な場合は、3D プリンターホストがプリンティング工程を管理する手助けを行います。

以上、四つの全ての種類の3Dプリンティングソフトウェアはそれぞれ必須の機器ですが、一丸となってチームとしても機能します。すなわち、シームレスな3Dプリンティングワークフローの構築は、ソフトウェアの賢明な選択に懸っているのです。

ベスト3Dモデリングソフトウェア

Tinkercad

価格

無料

OS

Windows、 macOS

利点
  • 直観的なブロック構築構造
  • 豊富なファイルのライブラリ
  • ブラウザを基盤として作動
欠点
  • 設計内容によっては限界が生じる
  • 全くの初心者向け
  • ライティング機能なし:モデルに適用できるのは単色のみ

Autodesk社製の無料オンライン3DモデリングツールであるTinkercadは、初心者にとって夢のようなソフトウェアです。3Dプリンティングという『冒険』を始めようとしている、意欲的な設計者から教師の方、熱心な学生から3Dマニアの方まで使用でき、どんな形状のモデルを作成するのも簡単です。 基本的には『草の根』レベルの3DモデリングソリューションであるTinkercadは、機能には制約があるものの、多くのチュートリアルや編集に使用できる豊富な数のファイルライブラリ、プロジェクトをすぐにプリントできる簡単なファイルエクスポートが使用でき、3Dプリンティングの基礎が学べ、楽しくて夢中になれるツールです。

Tinkercadのダウンロードはこちら – https://www.tinkercad.com

Artec Studio

価格

OS

Windows

利点
  • 3Dスキャンデータの処理と3Dモデル作成に、オートパイロットとマニュアルモードが選択可
  • 素早く正確なテクスチャ編集
  • 高度な自動テクスチャ修正ツール
  • Artec 3D社製のスキャナとの併用
欠点
  • 幅広い機能を搭載しているため、習得に時間が必要
  • オブジェクトの3Dスキャンとモデリングにぴったりな反面、モデリングのみには不適

Artec Studioは、3Dスキャニングとデータ処理用のソフトウェアで、大量のデータセットの作成、編集、処理の際でも、その操作は単純明快です。Artec Studio付属の幅広い種類の使いやすいツールにより、積層造形に非常に便利なソフトウェアです。極めて優れた機能としては、3Dモデルにぴったりのテクスチャを作成できる自動グレア除去、アイテムを3D印刷できる大きさに素早く正確に分割することのできる、最新のメッシュ分割ツールが挙げられます。 このユーザーを中心に考えて開発されたソフトウェアは、オートパイロットモードとマニュアルモード両方を搭載し、3Dモデルの製作を自らコントロールする度合いを設定することができます。オートパイロットモードでは、この高度な3Dイメージングソフトウェアが、本格的な3Dモデルを作成するアルゴリズムを自動で選択します。また、データを自ら制御しながら、3Dモデルをマニュアルで修正できる幅広い種類のCADツールも取り揃えています。

Blender

価格

無料

OS

Windows、macOS、Linux

利点
  • アニメーション、シミュレーション、スカルプティングなどの幅広い3Dモデリングツール
  • 写真のようなレンダリング機能
欠点
  • 習得が困難

オープンソースで多彩な機能を持つソフトウェアであるBlenderは、3Dモデリング、合成、リギング、シミュレーション、アニメーション、ビデオ編集、モーショントラッキングやゲーム制作を含む、3D製作の全ての面を取り扱うことができます。これまでで最も普及している、この3D作成パッケージソフトは、更なる高度な3Dモデルの製作に挑戦する用意のある、経験豊富なユーザーやアマチュアの方両方の製作過程全体を支援します。『世界中のアーティストに使用されているベストCGテクノロジー』というBlenderの決意声明は、このソフトウェアを使用していただければ、それが真実であることを分かっていただけるはずです。

Blenderのダウンロードはこちら – https://www.blender.org/download

OpenSCAD

価格

無料

OS

Windows、macOS、Linux

利点
  • ソリッドな3D CADオブジェクトの作成
  • 二次元のドローイングをインポートし、三次元への押出成形が可能
欠点
  • 完全にプログラミング方式での3Dモデリング

OpenSCADは、ソリッドな3D CADオブジェクトを作成することのできる、スクリプトベースのモデリングソフトウェアです。OpenSCADは、3Dモデル作成に独自の記述言語を使用します。インタラクティブなモデリングプログラムの多くとは違い、このソフトウェアは3Dモデリングのクリエイティブな面よりも、CADの面に重きを置いています。実際には、ユーザーはスクリプトファイル上の3Dオブジェクトのパラメータを記述するコードを書き、それをソフトウェアが読み取り、3Dモデルをレンダリングします。このテクニックは、空間領域構成法(Constructive Solid Geometry)と呼ばれます。また、OpenSCADは、二次元のアウトラインの押出成形をする事が可能なため、設計パラメータを読み込むためのDFXファイルを使用することもできます。その他、STLフォーマットにエクスポートされた3D印刷したパーツを設計するためにも、このOpenSCADを使用することができます。

OpenSCADのダウンロードはこちら – https://openscad.org/downloads.html

3D Slash

価格

無料(有料版は月額2ドル~、プレミアムバージョンは年額24ドル)

OS

Windows、macOS、Linux、Raspberry Pi

利点
  • 楽しいインターフェイスと先進的な機能の組み合わせで構成
  • ロゴや3Dテキストの作成が可能
  • ダウンロードし、分解できるファイルが入手可能
欠点
  • プロジェクトの必要性と複雑さにより、最適なプランを選ぶために異なった価格プランを試す必要が生じる

マインクラフトにヒントを得た3DSlashは、ブロックを切り取っていく方法で形状を作成します。実際に使ってみると、コンピューターゲームのように興味を引く、楽しいソフトウェアなのですが、それでいて、とても生産的なツールでもあります。キューブを基本的な構成単位として、小さなブロックをハンマーツールで切り取ったり、鏝を使ってのオブジェクトの構築に使用したりすることができます。このソフトウェアは最高〇.一ミリの解像度を誇るため、とても正確な3Dモデルを確実に製作することができます。 完成したモデルは、Sculpteoなどのサービスプロバイダにエクスポートするか、SketchFabにアップロードすることができます。パートナー提携しているプラットフォームよりダウンロードした、すぐに使えるSTLファイルを選択し、印刷に不要な部分を切除して編集することもできます。STLファイルデータを好きな形状に加工したら、後は3Dプリンターへデータを送信するだけです。このソフトウェアは非常に多くの3Dデザインウェブサイトに準拠している上、Googleドライブにも統合することができるため、グループでの作業にも最適です。

3DSlashのダウンロードはこちら – https://www.3dslash.net/features_downloads.php

SketchUp Free

価格

無料

OS

Windows、macOS

利点
  • 多用途で使いやすい
  • 建築家や設計者、エンジニア、工事施工者など、幅広いユーザー対象
  • モデリング全工程で役立つテンプレート
  • ユーザーによるモデルと既成モデルのライブラリ
欠点
  • プロフェッショナル向けの高度な機能は、有料のみの提供

SketchUp Free(旧SketchUp Make)は、無料でクラウドベースのソリューションであるSketchUpの基本版です。クラウド上で線や形状を直接描けるオプションは、全くの初心者の方にも最適です。3D Warehouseと呼ばれる無料のモデルのライブラリは個人使用向けであり、3Dプリンティングのプロジェクトにおいてアイディアのヒントが必要な方には、特に便利です。 ユーザーを中心に考えて開発されながらも機能的なSketchUpは、元々、建築設計で使用されるソフトウェアとして開発されました。年月を経て、このソフトには、ペインティング、計測、移動のための多彩なツールが追加され、より機能的に、パワフルになりました。積層造形に特化したソフトウェアではないですが、その使いやすさと多用途性により、3D愛好家の方々を魅了してきました。

SketchUp Freeはこちらでお試しください – https://www.sketchup.com/try-sketchup

Vectary

価格

無料

OS

Windows、macOS

利点
  • ブラウザベースで、ダウンロード不要
  • 一つのプラットフォームで3D及び拡張現実(AR)設計が可能
  • 急成長しているモデル、設定、素材のライブラリ
欠点
  • 使用するブラウザにより、ソフトウェアの作動状況が変化

Vectaryは当初、3D設計者のみに向けて、人間工学的な3Dモデリングを目的として開発されましたが、それ以来、3Dでクリエイティブに自分を表現したいと思う誰もが使用できる、人気のあるツールへと成長しました。このプラットフォームは、サブディビジョンモデリング、標準的なメッシュモデリングやパラメトリックプラグインを組み合わせた形で提供しています。3Dデザインのカスタマイズでは、豊富な設定やテクスチャを全面に適用された素材を選ぶことができ、さらに簡単になります。Vectary Photonも、注目に値する機能です。この機能を使えば、ブラウザ上でレンダリングの出力を閲覧でき、他のソフトでは必要となる大変な作業も無く、設定の変更もせずに3Dモデルをリアルに仕上げることができます。クラウドに保存された3Dモデルがあれば、エクスポートの必要もありません。自身のウェブサイトで設計したものをシェアしたり、3Dプリンターで印刷したり、ARで使用したりすることができます。

Vectaryのダウンロードはこちら – https://www.vectary.com

ベストSTL編集ソフトウェア

Geomagic Freeform

価格

依頼に応じて

OS

Windows及びmacOS

利点
  • ハイブリッドで多目的なモデリングシステム
  • ほぼ全ての最高精度の3Dスキャナと併用可
  • 複雑な設計や製造における難題への取り組みに最適
欠点
  • 最終的には元が取れるものの、比較的高価格

Geomagic Freeformはサーフェス、ソリッド、メッシュ、サブディビジョン、クレイモデリングなどのオプションを組み合わせて使用できるソフトウェアであるため、従来のどのCADソフトウェアよりも優れている、と言うことができます。これはすなわち、デジタル設計の全ての特権を生かした上で、クレイモデリングの感覚も味わえるということです。この3Dスカルプティングデザインプラットフォームならではの特徴の一つは、CADでは不可能な、機能的で且つ芸術的なディテールの追加が可能であるという点です。Geomagic Freeformなら、構造的で洗練された3Dモデルを作成し、直ちに3Dプリンティングが可能な状態に準備できるのです。有機的な形状の取り扱いに理想的であるこのソフトウェアは、計測器水準の3Dスキャナと併用することも可能であるため、オブジェクトをソフトウェア上に直接スキャンして、個別製作のための正確な3Dモデルを作成することも可能です。

Fusion 360

価格

月額60米ドル、年額495米ドル

OS

Windows及びmacOS

利点
  • 一つのプラットフォームで設計、エンジニアリング、製作が可能
  • 完全一体型のCAD、CAM、PCB、CAEソフトウェア
欠点
  • 頻度の多いアップデートやパッチは、少し煩雑な印象

Fusion 360はクラウドベースの3Dモデリングプラットフォームであり、主にエンジニアやプロダクトエンジニア向けに開発されたものです。このソフトウェアは、スカルプティングやモデリングツール、ジェネレーティブデザイン、アセンブリ、シミュレーションを始めとする、豊富な設計オプションを誇りを持って提供しています。作成モデルの履歴や変更はすべてクラウドに保存されるため、途中で路頭に迷う状態になることを恐れずに、最も複雑なタイプのプロジェクトでも新しいアイディアを自由に試すことができます。

MeshLab

価格

無料

OS

Windows、 macOS、及びLinux

利点
  • 継続中のプロダクトサポート
  • 数々の編集オプション及びツール
欠点
  • インターフェイスは直観的には使いづらく、メッシュ作成のナビゲーションも概略的
  • No ‘undo’ feature
  • 性能は、ユーザーの経験に拠るところが大きい

MeshLabは、高度のメッシュ処理のための無料のオープンソースプログラムです。新たにデジタル化されたデータの不要物の除去、修復、検査、変換を行うことができます。3Dモデル上の穴の部分を修復することも可能です。生データは幅広い種類の編集及びヒーリングツールにより簡単に処理することができ、更なるデジタル変形や3Dプリンティングに使用できるようになります。大容量のファイルや乱雑なファイルも素早く開くことができますが、その性能の良さがユーザーの能力に懸っている点を批判されることもよくあります。というのは、安定し、柔軟性も備えたソフトウェアである反面、そのシステムに専門家のみが対処できるバグが若干存在するためです。

MeshLabのダウンロードはこちら – https://www.meshlab.net/#download

MeshMixer

価格

無料

OS

Windows及びmacOS

利点
  • 豊富なチュートリアルやユーザー用素材
  • 広範囲に及ぶ、ユーザーを中心に考えた編集工程
  • 素早いフォーマット調整
  • 頼もしい中空化(hollowing)機能
欠点
  • 初心者には高度過ぎる可能性
  • 古過ぎず、且つ最新のものでもないグラフィックカードが必要
  • 度々起こるフリーズ

当初は、3Dプリンティング愛好家の間での『趣味のツール』として世に出たMeshMixerは、メッシュファイルを扱う最先端のソフトウェアへと成長しました。3Dスキャンデータを整備する場合も、3Dプリンティング用にファイルを準備する場合も、リバースエンジニアリングの一環としてモデルに追加の作業を行う場合でも、すべてMeshMixerにお任せください。操作の練習を少しするだけで、非常に多くの数のツールを使用してモデルを処理することができるようになります。編集エリアへファイルをドラッグすれば、後は3Dモデルを計測し、切り取り、ノイズを除去し、修復し、組み合わせるだけです。MeshMixerを使用するためには、専門家である必要もなく、ソフトウェアの詳細をすべて理解する必要もありません。ただ、ソフトウェアを最大限に活用するためには、少し時間をかけ、基本的な機能の詳細を学ぶ必要があります。

MeshMixerのダウンロードはこちら – https://www.meshmixer.com/download.html

3D Tool Free Viewer

価格

無料

OS

Windows

利点
  • 個人使用、商用使用共に無料
  • 3Dデザインの見積もりや調整に便利
  • モデルの内部を閲覧できるクロスセクション機能
欠点
  • Windowsのみに対応

3D Tool Free Viewerは、Windows対応の包括的ソフトウェアです。モデルの閲覧や試験に使用できる多くの高度なツールを携え、CADもしっかりサポートしているため、特に産業デザイナーやエンジニアの方にとって、非常に役立つソフトウェアです。最も強力な機能の例を挙げると、クロスセクションの設定、アニメーション、高品質のレンダリング(光源や光の方向の変更も可能)、計測などがあります。元々はドメイン駆動設計(DDD)モデルを開くために開発された3D Tool Free Viewerは、今でも安定したSTLビューアであり、3DネイティブCADコンバータ、3D PMIディスプレイを始め、他にも多くの機能を搭載しているため、3Dプリンティングのためのモデルの編集や修正も、遥かに簡単な作業となります。

3D Tool Free Viewerのダウンロードはこちら – https://www.3d-tool.com/en-cad-viewer-download.htm

MakePrintable

価格

無料版、及び有料版の無料トライアルが使用可能、価格プランは月額14.99米ドル

OS

Windows及びmacOS

利点
  • 3Dプリンティング用にモデルを準備するための完全自動化ワークフロー
  • エラーの発生を阻止する自動修正コントロール
  • 最も複雑な部類のファイルをプリンティング対応のフォーマットに変換
欠点
  • 新規ユーザーの習得には難易度が高い

MakePrintableは、3Dファイル修復テクノロジーと3Dプリンティングサービスを組み合わせた、高度なソリューションです。クラウドベースのプラットフォームであるMakePrintableなら、3Dでの制作物の修復、及びプリンティングへの準備に必要な時間を短縮することができます。メッシュにおけるほとんどのエラーを分析、認証し、修復することができ、堅度や壁厚、接合部、面の法線の反転、非多様性など、設計で起こり得るどんな欠陥も発見し、直ちに修正します。また、プリントする素材のタイプ、プリンターの種類、印刷物の向きなどを基に、どのような種類のモデルを修整する際にも役立ちます。このソフトウェアはエンジニアリングや設計、建設業のプロフェッショナルの方々に愛用される、工程全般で使用できる3Dプリンティングソリューションに成長しました。

MakePrintableのお試しはこちらで – https://makeprintable.com/pricing

ベストスライサーソフトウェアおよび3Dプリンターホスト

Simplify 3D

価格

ライセンス一つにつき149米ドル、学生、教師、若しくは一括購入の方には割引あり

OS

Windows及びmacOS

利点
  • 3Dモデル上に生じるどんな問題も修正できるツールを備えた、複合的なスライシングソリューション
  • インタラクティブな成果物のプレビュー
  • 現在入手可能な、どの3Dプリンティングソフトウェアよりも多くの3Dプリンターと互換性有り
  • 必要RAMは2GBのみ
欠点
  • プレミアム有料版と同様の機能が、オープンソースのスライサーにも含まれる場合も
  • オープンソースのスライサーと比較して、頻度は少ない上、一定ではないアップデート

Simplify 3Dは、印刷の品質に大きな変化をもたらします。このパワフルで細部にまで注意を払うスライシングツールなら、モデルを層ごとに切り取るだけではなく、修正したり、完成予想時の状態をプレビューすることも可能です。その上、3Dプリントを行う製品の品質をあらゆる面で更に向上させるため、印刷のシミュレーション、最適なサポート材の選択、デュアル押出成形、層の修正を含む異なる印刷設定などの内蔵された機能も使用可能です。市場において、その3Dプリンターとの最も幅広い互換性やプリンターへの最適な指示形式により、このソフトウェアは素晴らしい評判にも劣らない、最も普及した、特別なスライサーとなりました。

Slic3r

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • 処理速度の遅いコンピューターでも比較的速く作動し、簡単に実行が可能
  • リアルタイムでの漸増的スライシング(incremental slicing)
  • ツールパスの画像プレビュー
欠点
  • 他のスライサーと比べ、内蔵機能やダウンロード可能な機能の数が少ない点

Slic3rはオープンソースの3Dプリンティングツールボックスで、3Dモデルをスライスしたり、プリンティングをプレビューしたり、押出成形用の素材の量の計算をすることができます。条件付きGコード(conditional G-code)はこのソフトウェアだけの機能で、モデルのGコードの変更に役立ちます。Slic3rを際立たせるもう一つの点は漸増的スライシングで、スライス作業を初めからやり直す必要無しに設定の変更をすることが可能です。その工程は、並列計算のマルチスレッディング技術により、高速で実行されます。その他の利点としては、複数のプリンターで同時印刷が可能な点(必要であれば、仕事の早い3DプリンターホストであるOctoPrintに、設計したものを直接送信することも可能)が挙げられます。その上、使い易いインターフェイス上のすべての機能は、コマンドラインから入手可能です。Slic3rはコミュニティを重視しており、改良点、機能、発生する課題もすべて、GitHubリポジトリでの議題となります。

Slic3rのダウンロードはこちら – https://slic3r.org/download

MatterControl

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • 基本、複雑の両方のレベルでのカスタマイズが可能
  • プログラムやスライサーの切り替え無しでのプリントが可能
  • 入力、出力両方が可能なGコード端子
欠点
  • 高度なプラグインの使用は有償
  • MatterHackersではiOS向けのアプリは提供無し

3Dモデルの作成、管理、及び印刷はすべて、このウェブインターフェイスで行うことができます。基本的には、このソフトウェアはモデリングソフトウェアを一体化したスライサーです。MatterControlは、入力、出力両方の利用が可能なGコード端子により、他の多くのスライサーよりもGコードのコントロールをすることが可能です。スライス工程は、サポートの生成やベッドのレベル調整などの重要な局面も含め、素早く効率的に行われます。このソフトウェアの開発者のウェブサイトであるMatterHackersはソフトウェアと統合されており、多くのチュートリアルや3Dプリンティングのエキスパート向けのフォーラムも提供し、サイト上では設計品をクラウドに保存することも可能です。アンドロイドのスマートフォンからは、アプリを使って3Dプリンターへアクセスすることもできます。

MatterControlのダウンロードはこちら – https://www.matterhackers.com/downloads

KISSlicer

価格

無料版も入手可能で、Pro版は35ドル、プレミアム版は40ドル

OS

Windows、macOS、Linux及びRaspberry Pi

利点
  • 大規模なもののプリントに適したプリンター
  • ソフトウェアの設計ウィザードによる段階を追ったガイダンス
  • 定期的な新しいバージョンのリリース
欠点
  • 複雑なインターフェイス
  • 互換性リストに無い3Dプリンターは、マニュアルモードで適用する必要
  • 無料版は、シングルヘッドのプリンターのみで作動

このソフトウェアの名前は、"Keep It Simple, Slicer(『簡単に使えるようにして、スライサー君』の意)"の頭文字から来ていますが、そのような名前だからと言って、複雑な機能を提供していないわけではありません。このプログラムは、バージョンによって、初心者の方にも、上級のユーザーの方にも使用していただけます。KISSlicerはクロスプラットフォームのアプリであり、3Dモデルから素早く、簡単にGコードファイルを生成することができます。このソフトウェアのPro版は、複数のSTLファイルを一度にプリントできるなど、様々な独自の機能を誇りを持って提供しています。興味深いことに、このソフトウェアは最もローカライズの度合いが高いアプリの一つであり、既存の英語版と共に、中国語、ドイツ語、イタリア語を始めとした言語のアプリも利用可能です。3Dプリンターに特化した設定と素材の最適化機能により、スライス工程は単純化され、全工程においても、更に優れた一貫性をもお約束します。

PrusaSlicer

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • “Prusament”と呼ばれる、ソフトウェア独自の多彩な色のフィラメント
  • シンプルで効率化されたインターフェイス
  • 条件付きGコード
  • 修正用メッシュ
欠点
  • プロフェッショナルや上級ユーザーの方よりも、コミュニティや趣味で使用する方向け

そのシンプルなインターフェイス、基本から上級までのあらゆるモード、ターンテーブルの設定機能により、他の有名なオープンソースのソフトウェアよりもPrusaSlicerを好む方が多くいらっしゃいます。便利な機能としては、樹脂や複数の素材のサポート、層の高さの変更、修正用メッシュ、そして条件付きGコードが挙げられます。 Prusaのプリンターのラインナップと同様に、このスライサーは産業界での利用を目指しているようではなく、メーカー指向であり、3Dプリンティング愛好家が作成したプロファイルを保存したり、ファイルやプロジェクトをシェアできるよう開発されています。全ての設定は、プリンター自体の設定には影響しない形で、使用される方の能力のレベルに応じて変更できます。

PrusaSlicerのダウンロードはこちら: https://help.prusa3d.com/en/article/download-prusaslicer_2220

IdeaMaker

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • モデル修正及びスライス用の多様な機能
  • 押出成形工程のシミュレーション
  • デュアル押出成形に対応
  • 遠隔操作での監視制御も可能
欠点
  • 設定カテゴリの検索が困難

IdeaMakerは元々、Raise3Dのプリンター用に特別に設計されたパワフルなソフトウェアです。使用し易く、手動/自動のサポート生成や部品の複雑なパーツの自動分割機能により、効率的なスライスが可能です。特筆すべきは、幅広い設定と64ビットのスライス用エンジンにより、プリンティング用のファイルの準備も、クリック四回だけで完了することです。IdeaMakerは異なったカテゴリの設定を提供しており、糸引きなどのプリンティング時のあらゆる問題点にも対処することができます。ソフトウェアに関連した便利で優れた製品の数々に加え、IdeaMakerライブラリはRaise 3D用に製作されたものだけではなく、様々な3Dプリンター用にあらかじめ準備されたスライス工程のプロファイルの保管やアクセスのために提供されており、非常に便利です。

IdeaMakerのダウンロードはこちら – https://www.ideamaker.io/download.html

Ultimaker CURA

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • 機能はソースコードにより拡張可
  • カスタマイズされた多数のプラグイン
  • ミキシング機能により、異なる色の素材をプリンティング時に使用可
欠点
  • オープンフィラメントプログラムは無し
  • 特に大容量のプロジェクト作業時に、時折起こるフリーズ

Curaのプラットフォームは、おそらく最も普及した3Dプリンティングソリューションであり、ユーザーは学習に使用できる数多くのリソースを利用することができます。これは、特に3Dプリンティングを始めたばかりの方には非常に役立つはずです。十五ヶ国語で入手可能なCuraは、ダウンロード可能な機能を揃えた巨大なマーケットプレイスを提供し、色彩の情報をエンコードできるX3Dファイルを含めた、多くのファイルフォーマットをサポートしています。このソフトウェアのもう一つの優れた点は、そのカスタムスクリプトにより、工程のどの段階でもプリンティングを中断することができることで、この点を利用すれば、色々とアイディアを試してみることもできます。初心者の方はその使いやすさに驚くはずですし、プロフェッショナルの方も、自身での管理やカスタマイズの許容度の広さを利用して、洗練された設計品の作成を楽しんでいただけるはずです。

Ultimaker Curaのダウンロードはこちら – https://ultimaker.com/software/ultimaker-cura

Repetier Host

価格

無料

OS

Windows、macOS及びLinux

利点
  • 複数のオブジェクトを一度に印刷可能
  • Informerアプリで3Dプリンティングの最新情報を入手可能
  • Velocity Painting機能により、オブジェクトのサーフェス上に画像やパターンを印刷可能
  • プロジェクトのサイズ変更、回転、反転や複製のできるVirtual Print Bed
  • 押出機を最大十六機まで取扱可能
欠点
  • 初心者には操作が非常に困難
  • 入力したファイルには修正機能なし

Repetier Hostは一体型のソリューションで、『3Dプリンティングソフトウェアの曽祖父さん』と呼ばれています。より高度な3Dプリンティング支持者向けのこの無料ソフトウェアは、プロフェッショナル用の3Dプリンティング事業に最適です。このプログラムはSlic3rやCuraEngineなどの業界きってのスライサーエンジンをサポートし、プリンターの遠隔操作も可能なため、直接でも、ワイヤレスでもプリンティングが可能です。Repetier Hostを導入すれば、複数の3Dモデルを修正し、同時にプリントのできるVirtual Print Bed機能などにより、間違いなく効果を発揮します。このソフトのもう一つの魅力的な機能はVelocity Paintingで、画像を作成するための押出時の厚さを変更することが可能です。Repetier Hostならプロフェッショナル用の3Dプリンティングジョブは面倒な作業では無くなりますが、欠点の一つは、効果的に使用するためには、かなり上級者レベルの能力を必要とする点です。

Repetier Hostのダウンロードはこちら – https://www.repetier.com/download-now

OctoPrint

価格

無料

OS

Raspberry Pi

利点
  • 3Dプリンティングを最大限に活用するための豊富なプラグイン
  • タスクのスケジュールを遠隔操作できる柔軟性
  • 幅広い種類の3Dプリンターとの互換性
  • 熱心なユーザーによるコミュニティ
欠点
  • 複数のプリンターを扱うには比較的労力が必要
  • 小規模のジョブのみに向いているプラグインも存在

優れたウェブインターフェイスであるOctoPrintは、3Dプリンター、それも、複数の3Dプリンターの監視、管理、操作が可能です。オープンソースであり、遠隔操作での押出成形の管理、温度調節、Gコードの送信、プロジェクトの開始や中断ができ、プリンティングの進行状況や状態を確認することのできる、パワフルなソフトウェアです。ダウンロードできる大量のプラグインが入手可能で、3Dプリンティングならではの難題となる作業も楽々こなし、印刷品質も向上させることができます。具体的には、リアルタイムでプリンターへ送信したコードの閲覧が可能で、システムのプリセットを確認する際にプリンターを調整し、工程の低速度撮影の動画を作成することも可能です。また、他のソフトウェアでは味わえない素晴らしい機能として、Spaghetti detectiveが挙げられます。これは、AIを利用して、失敗した印刷物を発見するためのプロフェッショナルレベルのプラグインです。プリンティングに必要以上に時間が掛かっている場合や、予定よりも早く完了してしまった場合は通知が届きますので、その時点で直ちに印刷を中断することができます。

OctoPrintのダウンロードはこちら – https://octoprint.org/download

AstroPrint

価格

無料

OS

Raspberry Pi

利点
  • 分析的ダッシュボード
  • リアルタイムでの印刷状況の閲覧
  • 複数のユーザーの存在する環境で使用できる高度な機能
欠点
  • 機能は有償の場合あり

AstroPrintは、特定のグループに属するプリンター、すなわち、AstroBoxで起動するプリンターのみで使用可能です。このような制約にも関わらず、このソフトウェアはその分析能力により普及しています。AstroPrintは、設定ファイルの印刷から、印刷の完成度の見積もりまで、全てを記録します。新しいプロジェクトに必要な調整を行いながら、3Dプリンターを管理、操作、監視するのも簡単です。AstroPrintはクラウドベースのため、お好みのブラウザで3Dプリンティンジョブにアクセスし、監視できます。また、ソフトウェアはThingiverseや3D Slashを始めとする3Dモデリングや3D CADスライサーソフトウェアとも互換性がありますので、プラットフォームやアプリの切り替えの必要もありません。

AstroPrintのダウンロードはこちら – https://www.astroprint.com/download-3d-printer-software

結論

皆さんに合った3Dソフトウェアの選択は、最初は大変なように感じられますが、全くの初心者の方、最も熟練したプロフェッショナルの方両方に向けた、多様な用途に応える3Dプリンティングツールがある、という事実は朗報と言えるでしょう。調査を若干行い、専門家に助言を受ければ、販売されている数あるソフトウェアソリューションの中を探索していくことも苦にならないようになります。ツールの性能、そして、皆さん自身の目的に応じた使い方が把握できれば、賢い、情報に通じた上での選択ができるようになるはずです。

目次
著:
varvara

バーバラ・コネバ(Varvara Koneva)

テクニカルリポーター