Artec 3D、Lenovo NV及びArtronとAI-3D技術パートナーシップを締結
3Dスキャンにおける世界的なリーダー企業であるArtec 3Dは、中国全土における技術の開発と応用を拡大する2社との新しいパートナーシップを発表しました。
ルクセンブルクの駐中華人民共和国大使ローランド・ライランド（Roland Reiland）氏と、中国の駐ルクセンブルク大使フア・ニング（Hua Ning）氏が臨席する式典で調印されたこれらの契約は、大きな節目を意味し、アジアにおける同社の事業展開を大幅に拡大するものです。
産業革新の促進
新たに確立されたこの戦略的パートナーシップの一環として、Artec 3DはLenovoの子会社であるLenovo New Vision（NV）と協力し、各業界におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させます。
両社は、AIを活用したインテリジェントなエコシステムの実現という共通の目標を掲げています。Artec 3Dは業界をリードする3Dスキャン技術を提供し、その一方でLenovo NVは巨大な生産能力とコンピューティング能力、そして中国における確立された市場展開力を有しています。
このパートナーシップを通じて、Artec 3DとLenovo NVは、産業イノベーションとモノのインターネット（IoT）統合を促進するデジタルツインソリューションの開発を目指します。さらに幅広く、両社は製造業、エンジニアリング、公共安全、教育、文化遺産における高度なアプリケーションの開発も目指しています。
「このパートナーシップを締結できたことを大変嬉しく思います」と、Lenovo New Visionのゼネラルマネージャーであるバイ・ユリ（Bai Yuli）氏は述べました。「私達は共に業界のニーズに合わせた製品を開発し、中国市場における存在感をさらに拡大していきます。同時に、Artec 3Dの強固な世界的評価と広範な国際的リソースは、Lenovoの世界的な成長を加速させるでしょう。今後、協力関係を深め、共に成功を築いていくことを楽しみにしています」
「このコラボレーションは重要なマイルストーンです」と、Artec 3Dの社長兼CEOであるアート・ユーキン（Art Yukhin）氏は付け加えました。「Artecの中核となる3DおよびAI技術とLenovo New Visionの大規模な生産・販売体制および広範な市場展開力を組み合わせることで、各業界の高度化と持続的な成長を力強く推進する革新的な基盤を構築します」
文化遺産保護のためのパートナーシップ
Artec 3Dの2つ目の主要なパートナーシップは、文化遺産保護の専門企業であるArtron Cultural Groupと締結されました。両社は協力して、博物館、ギャラリー、文化施設向けの統合型3D-AIソリューションの開発に取り組みます。
実際には、これらのプロジェクトは、アーカイブ化、可視化、仮想展示、教育目的のために、芸術作品や歴史的建造物を詳細なデジタルツインに変換することを中心に展開されます。Artronが文化遺産管理の専門知識を提供する一方、Artec 3Dは3DスキャンおよびAI再構築の知識を提供し、優れた成果を保証します。
Artec 3Dのソリューションは、中国の文化遺産分野の技術基準と規制要件を満たすように調整され、Artronは欧州市場へのさらなる展開を図ります。両社の協業のもう一つの側面は、研究開発に関するものです。中国とルクセンブルクの研究所は、プロジェクト、ワークショップ、技術革新の実験場として機能することになります。
「創業当初は、主にプロのアーティストにサービスを提供していました。基本的には『民衆に芸術を提供する』という姿勢でした」と、Artron Art GroupのCEO、ワン・ジエ（Wan Jie）氏は述べました。「2008年以降、私たちは『芸術を人々に届ける』ことにも力を入れてきました。」このコラボレーションを通じて、私たちはデジタルツールを活用し、より多くの人々が中国文化を発見・理解・共有できるようにし、中国の芸術を世界中の観客に届けるように努めていきます」
「我々のパートナーシップは、文化とテクノロジーの融合における新たな段階を示すものです」とアート・ユーキン氏は述べます。「当社の3DおよびAIテクノロジーと、Artronの文化遺産に対する深い理解を組み合わせることで、より革新的な方法で芸術作品をデジタルで保存し、共有することが可能になります。」
Artronは長年にわたり芸術界での地位を築いてきました。その一方で、Artecの3Dデジタル化技術は、アート・デジタル化におけるイノベーションのための強力なツールです」と、ルクセンブルクの駐中国大使ローランド・ライランド（Roland Reiland）氏は述べました。「両社の協業は、現代アートのデジタル化を推進し、より多くの芸術作品や文化財を世界の舞台に届けることに貢献するでしょう。これは中国・ルクセンブルク協力のハイライトであるだけでなく、中国・EU協力の優れた事例でもあり、双方のより深いパートナーシップを促進するものです」
「文化産業のデジタル化は、文化遺産の保護を支え、より多くの人々が中国文化の美しさを鑑賞できるようにし、文明間の相互理解を促進します」と、中国の駐ルクセンブルク大使のフア・ニング氏は述べました。「ArtecとArtronは芸術によって結ばれ、テクノロジーを活用して文化と芸術を強化します」
全体として、ローランド・ライランド大使閣下とフア・ニング大使の臨席は、これらのパートナーシップがルクセンブルクと中国の二国間関係にとって重要であることを示しています。Artec 3Dは、技術革新を加速させる新たなパートナーとの永続的な関係構築に期待を寄せています。
Artec 3Dについて
Artec 3Dは、ルクセンブルクに本社を置く国際企業で、中国（上海）、日本（東京）、モンテネグロ（バール）、ポルトガル（リスボン）、米国（カリフォルニア州サンタクララ）にオフィスを構えています。Artec 3Dは革新的な3Dスキャナとソフトウェアを開発・製造しています。Artecには、3Dサーフェスのキャプチャと処理、および生体認証による顔認識の専門家チームがあります。Artec 3Dの製品とサービスは、エンジニアリング、医療、メディアとデザイン、エンターテインメント、ファッション、文化遺産保護、セキュリティ技術など、多くの業界で使用されています。
Lenovo New Visionについて
Lenovo New Visionは、AIおよび具体化インテリジェンス（身体性知能）の産業応用のための技術サービスを展開しています。特定領域向け大規模モデル、空間コンピューティング、マルチモーダルシミュレーション、インテリジェント制御技術を中核とし、仮想世界と現実世界のマッピング、仮想世界と現実世界の共生、仮想世界による現実世界の制御を統合した継続的改善システムを構築し、産業のデジタル化における新たなパラダイムを形成し、伝統産業の飛躍的なデジタル発展を可能にします。
同社は、コア技術をベースに、Z-Engine（リアルタイム3Dレンダリングエンジン）、NovoVerse（具現化インテリジェントトレーニングプラットフォーム）、AI Meta Station（AI搭載エキスパートシステム）、Drillpider（垂直操作ロボット）などの製品を独自開発してきました。
Artron Cultural Groupについて
1993年に設立されたArtronは、アート印刷、デジタルメディア、テクノロジー駆動型アートデータサービスを統合した総合文化企業です。Artronは北京、上海、深圳を主要拠点として運営し、世界数十カ国にサービスを提供しています。Artronは、「人々の芸術に奉仕することで、芸術をもって人々に奉仕する」という使命を掲げ、伝統的な職人技と ITを融合させ、高度なアートデータサービス、デジタル体験、そして美術館向けのカスタマイズされたソリューションを構築することで、常に革新を続けています。またArtronは、中国最大級のアートプラットフォームの一つであるArtron.netを運営し、数万点の高品質なアート書籍やオークションカタログを制作してきました。同社は、国家レベルの著作権認定やハイテク企業認定など、技術的・文化的貢献により数々の栄誉を授与されています。
